和傘の取り扱い、メンテナンスのいろは-(1)

和傘の取り扱い、メンテナンスのいろは-(1)

もっと詳しく!和傘の扱い方、基本講座-その1

「和傘ってどうやって扱ったらいいのだろう…」「ちゃんと使えるか心配…」
和傘に興味がわいたとき、まず気になるのが和傘の扱い方ではないでしょうか?
ここでは、別記事(和傘のお手入れ)でご紹介している和傘の取り扱い方の中から、誰かに教えたくなる基本の部分を写真と動画でよりわかりやすくご紹介していきます。
今回は、雨傘・日傘共通の扱い方についてです!

和傘初めましての方はもちろん、過去に和傘を使ったことがある方もぜひご覧ください。

 

まずは和傘の素材を理解しておく

和傘の主要材料は竹と和紙、重要な部品は木で作られています。天然素材でできていることを理解した上でお使いいただけると嬉しいです。

竹、和紙、エゴノキ

【雨傘日傘共通】開き方、閉じ方

和傘には、洋傘のような開ける時のボタンは付いていないですよね。ではどうやって開けるのか。
ポイントは「和紙に触れない」です!

 

開き方

和傘をひらく

(1). 片手で傘を持ち、手元をくるりと回します。
(手首を使ってくるくる。日傘はすぐ開きやすいですが、雨傘は油紙なので傘によっては和紙がくっついている場合があります。その際は手首のくるくるを少し大きめに回してみるとGOOD!)

(2). 和紙に触れない程度まで開いたら、もう片方の手で中にある手元ロクロを持ってゆっくり上に開きます。ハジキ(止具)が2段階あるものは傘がピンと張る2段目まで上げましょう。(蛇の目傘等)

動画でチェック↓

閉じ方

和傘を閉じる

 

(1). 手元ロクロを止めているハジキ(止具)を押しロクロを下げます。
(蛇の目傘など2段階式の場合は下の段も同じように下げる)

(2). ある程度まですぼめることが出来たら手元ロクロを持っていた手を中から抜き、外側から傘をまとめます。
※雨傘を使用している際は、濡れた状態で逆さま(頭が下向き)にならないようお気をつけください。カッパ内部に水が溜まると頭ロクロに影響が出る可能性があります。

動画でチェック↓

 

立てかけ方

和傘を立てる

和傘の基本姿勢は『頭が上、手元が下』です。
時々逆さまに置かれてしまう時もありますが、「和傘は洋傘の逆」と覚えておきましょう。立てかけた姿は昔話に出てくる唐傘お化けと一緒ですね。

和傘は閉じた時に止めてまとめるものは何も付いていません。なので逆さまにすると単純に傘が開いてきてしまいます。

洋傘と和傘

また、和傘の頭部分には傘の要であるロクロが使用されています。この部分に衝撃が加わるとロクロが割れたり、欠けたり、傘骨が外れてしまったりなどで傘として使用できなくなってしまう可能性があります。
なので立てかける際は必ず置く向きを意識しましょう。

ロクロについてもっと知りたい方はこちらをチェック↓

  1. 和傘の重要パーツ「ろくろ」の材料を確保!「エゴノキ プロジェクト」で和傘を救う(長良川STORY)

持ち方

和傘を持つ

和傘を持つ時は立て掛ける時同様、頭を上にして持ちます。
頭の少し下の部分を握るように持ったり、番傘などカッパに持ち手や紐がついていればそこを持つこともできます。

和傘の持ち方

和傘を手で持ち運ぶとどうしても片手を使ってしまうので、そんな時は和傘用の傘袋があると便利!
雨傘用の和傘袋をお探しのかたは、和傘CASAのオンラインショップをチェックしてみてくださいね。

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まとめ

今回は雨傘、日傘共通の取り扱い方をご紹介しました。
基本の使い方を知って、気軽に和傘のある生活を楽しんでみましょう♪
第2回記事では雨傘、日傘それぞれの取り扱い方のポイントやメンテナンスについてをご紹介していきます。

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