意外な使い方にびっくり!和傘を使った、素敵な日本のお祭り
Cool JAPAN!! 和傘が使われる、日本の美しいお祭り
和傘は洋傘が普及するまで、日本人にとって身近な存在でした。時代劇でも武士が内職として傘をはっている姿が描かれますね。岐阜に限らず、全国で和傘が生まれていたわけですから、各地のお祭りにも生活小道具の一部である和傘が登場します。
いまでは、和傘のイベントといえば、ライトアップや天井に無数の傘を吊るすイベントが盛んです。今回は違う切り口。日本全国の伝統的な行事から、和傘のちょっと意外で素敵な使われ方を見てみましょう。
※注:岐阜和傘が使われているとは限りません
青森/女性騎手限定の流鏑馬(やぶさめ)「桜流鏑馬」
青森県にようやく桜前線がたどりつくころ。華やかな着物に身を包んだ射手が満開の桜並木を馬で駆け抜け、弓で3つの的を射ます。射るのは全員女性。
見事に当たると、的の横に控えた女性がパッと和傘を開いて観客に知らせます。花のように咲く和傘の色、満開の桜、流鏑馬の興奮があいまって、最高に美しく日本的なお祭りです。
実は平成16年からはじまった比較的新しい祭りと聞いて驚きます。2024年4月13・14日の開催で21回目です。
十和田はかつて日本一の馬の産地だったことから、地域を盛り上げようと行われています。
日本の伝統をブラッシュアップする小道具として和傘を使うアイデアが素敵です。
詳しくは十和田流鏑馬観光連盟のWEBをご覧ください(写真もお借りしました)。
十和田流鏑馬観光連盟
鹿児島/えっ!?和傘を燃やす? 「曽我どんの傘焼き」
鹿児島の三大行事に数えられる、夏の祭り。2014年は7月に開催されます。
鹿児島には、独自の「郷中教育」があることが幕末を描いた歴史ドラマでもよく登場します。親孝行の気持ちを伝えるため、鎌倉時代の有名な親のかたき討ち物語を再現しているのです。また、風水害の災いを鎮める祈りも込められています。 「曽我物語」は忠臣蔵などと並ぶ日本3大かたき討ち物語。鎌倉時代、いまの神奈川県で、領地争いの末父親を亡くした幼い曽我兄弟が、大人になって父のあだ討ちをします。その際、たいまつ代わりに傘を燃やしたと伝わっています。
鹿児島は、江戸時代に宝暦治水で岐阜の川に堤防を作る際、たくさんの犠牲をはらいました。その縁にむくい、岐阜から、祭りに和傘が贈られていたこともあります。
かごしま市観光ナビ-曽我どんの傘焼き
群馬/飛び入り参加OK!のべ50万人が踊る「桐生八木節まつり」
群馬県桐生市の伝統「八木節」には、さまざまな踊りの中でこのように傘を持って踊るものがあります。8月の第1金曜日から三日間行われる「桐生八木節まつり」でも、踊り傘が登場します。誰でも飛び込みで踊ってOKの超参加型祭り。50万人を超える人が集まります。